クリックして画像を拡大
漱石 個人主義へ―ロンドンでの“つぶやき”と“つながり”

漱石 個人主義へ―ロンドンでの“つぶやき”と“つながり”

書名 : 漱石 個人主義へ―ロンドンでの“つぶやき”と“つながり”
編著者 : 恒松 郁生
価格 : 2,160 円
初版年月日 : 2015/6/24
ISBNコード : 9784639023487
在庫状況 : 在庫あり
  • 数量:

この商品に関するお問い合わせ

体裁

21cm/A5判並製・カバー/278頁

内容紹介

Individualism――“個人主義” を見出す、倫敦の曇り空の下の漱石。
書簡53 本、日記(1900 年9 月~ 1901 年11 月)、俳句32 首から短編13 本の執筆にあった背景を紐解く。
倫敦の暮らしの中を綴られた短編たちは、やがて『私の個人主義』で結実する。


時は19世紀から20世紀へと変わる頃。夏目漱石は独り英国へ国費留学をしました。
文学の学びを倫敦に求めた2年間は、「憂鬱な時」とされるものの、 実は自分の内なる面を見つめていたものでした。
同時に、開国から30年の日本の在り方を見出す思慮深い期間だったのです。
このようなロンドン留学時代に注目し、漱石自身の日記や書簡、モチーフとなった小説、ロンドン時代の交友者が綴ったエッセイを収録し、当時の漱石像を浮き彫りにします。
そして帰国後に綴られた『私の個人主義』を、ロンドン留学の集大成と位置づけ、現代社会にも通じるその主旨から、没後100年、生誕150年を迎えようとする今に、新たな漱石像を読後に感じさせます。

著者紹介

【編者紹介】
恒松郁生(つねまつ・いくお)
ロンドン漱石記念館館長、崇城大学教授、翻訳家。
74年渡英(在英30年) 。84年ロンドン漱石記念館設立。2004年より崇城大学で教鞭をとる。
専門は日英交流史。
著訳書に『霧のロンドン』、『牧野義雄のロンドン』(雄山閣)、『こちらロンドン漱石記念館』(中公文庫)、『英国王室御用達』(小学館)他。
夏目漱石の作品を英訳し欧米で多数出版。

目次

口絵・倫敦を巡って
 風景
 仮寓
 筆跡
 ロンドン漱石記念館

まえがき
 掲載写真、漱石作品の表記について

小説篇
 文学論
 倫敦消息
 自転車日記
 倫敦塔
 カーライル博物館
 永日小品
  下宿
  過去の匂い
  暖かい夢
  印象
  霧
  昔
  変化
  クレイグ先生

書簡篇
 留学の船中から 一九〇〇年九月二十七日 夏目鏡子あて
 西洋食にはあきあきした 十月八日 夏目鏡子あて
 パリにて 十月二十三日 夏目鏡子あて
 ロンドンからの第一報① 到着の知らせ 十月二十九日 夏目鏡子あて
 ロンドンからの第一報② いたわりと連絡先 十月三十日 夏目鏡子あて
 ロンドンからの第一報③ 交際は時と金 十一月十九日 立花銑三郎あて
 ロンドンからの第一報④ 独リボッチデ 十一月二十日 藤代禎輔あて
 個人教授が叶った 十二月二十六日 藤代禎輔あて
 其後御病気如何 十二月二十六日 正岡子規あて
 金のないのと病気が困る 十二月二十六日 夏目鏡子あて
 賀状 ①~④ 一九〇一年一月一~三日 直矩、高田、藤代、芳賀、立花あて
 ロンドンの生活 一月二十二日 夏目鏡子あて
 名付けについて 一月二十四日 夏目鏡子あて
 学資軽少にて修学に便ならず 二月五日 藤代禎輔あて
 ロンドンに着いてから 二月九日狩野亮吉、大塚保治、菅虎雄、山川信次郎あて
 半年経ち、少々厭気がさす 二月二十日 夏目鏡子あて
 立花のインフルエンザを見舞う 三月十八日 立花銑三郎あて
 ロンドンの歌舞伎座 三月九日 夏目鏡子あて
 子規と虚子へ①~③ 四月九、二十、二十六日 正岡子規・高浜虚子あて
 見た目について 五月八日 夏目鏡子あて
 下宿について 六月十六日 田中孝太郎あて
 英文学者になるのはつまらない 六月十九日 藤代禎輔あて
 土井晩翠について 六月十九日 渡辺和太郎あて
 藤井君 八月一日 芳賀矢一あて
 往来記 八月十日 夏目鏡子あて
 お加減伺い 八月十七日 夏目鏡子あて
 学問はコスモポリタンなものに限る 九月十二日 寺田寅彦あて
 パリス留学は一切聞き届けぬ 九月二十二日 夏目鏡子あて
 女が強情では困る 九月二十六日 夏目鏡子あて
 思いやりなり 十一月二十日 寺田寅彦あて
 子規との最後の書簡 十二月十八日 正岡子規あて
 渡英について懇切に指南する 十二月十八日 茨木清次郎あて
 「それやこれや」とは何の言訳 二月二日 夏目鏡子あて
 田中の快方を喜ぶ 二月二日 田中孝太郎あて
 残り少ない留学期間を嘆く 二月十六日 菅虎雄あて
 村上の賀状に俳句で返す 二月十六日 村上霽月あて
 永屋の賀状に返す 三月十日 永屋昌雄あて
 人常のため世のために働く 三月十日 夏目鏡子あて
 大著述の構想 三月十五日 中根重一あて
 世間の奴に言わせておけ 三月十八日 夏目鏡子あて
 二人の娘の成長を喜ぶ 四月十三日 夏目鏡子あて
 日本の桜を懐かしむ 四月中旬 渡辺伝右衛門あて
 世は様々に候 四月十七日 夏目鏡子あて
 朝は少々早く起きるように 五月十四日 夏目鏡子あて
 不義理を詫びる 五月三十一日 渡辺和太郎あて
 多くの便りを喜びつつ 七月二日 夏目鏡子あて
 神経衰弱であることを伝えつつ 九月十二日 夏目鏡子あて
 十一月に帰国の途につくことを伝える 十月 岡倉由三郎あて
 子規追悼 十二月一日 高浜虚子あて

日記篇
 明治三十三(一九〇〇)年
  九月
  十月
  十一月
  十二月
 明治三十四(一九〇一)年
  一月
  二月
  三月
  四月
  五月
  六月
  七月
  八月
  九~十一月

俳句篇

ロンドンの漱石さん篇
 ロンドン時代の夏目さん 長尾半平
 漱石先生のロンドン生活 渡辺春渓
 漱石さんのロンドンにおけるエピソード―夏目夫人にまゐらす― 土井晩翠

私の個人主義篇
 私の個人主義
 漱石から現代へのメッセージ 『私の個人主義』
 漱石メモを読み解いて篇 漱石メモを読み解いて/漱石にとってのロンドンを、ふたたび思う

漱石 ロンドンの年譜
掲載小説一覧/参考文献
あとがき

購入者レビュー

この商品に対するご感想をぜひお寄せください。

ページトップへ戻る