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中近世陶磁器の考古学 第六巻

中近世陶磁器の考古学 第六巻

書名 : 中近世陶磁器の考古学 第六巻
編著者 : 佐々木 達夫
価格 : 7,480 円
初版年月日 : 2017/05/30
ISBNコード : 9784639024880
シリーズ名 : 中近世陶磁器の考古学
在庫状況 : 在庫あり
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22cm/A5判上製・カバー/340頁

内容紹介

第Ⅰ期 全六巻完結!
2017年秋より「第Ⅱ期」刊行開始!
発掘調査により出土した陶磁器は遺跡との関係を身にまとい、生活文化史を語る歴史資料「考古学陶磁器」へと変貌する。それら資料に基づいた世界各地における過去の生活の諸様相を探る研究成果にはめざましいものがある。本書はその研究の最前線に立つ執筆陣による論文を収載した第六巻である。

著者紹介

編者紹介 佐々木達夫(ささき たつお) 1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、現在、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員、東洋陶磁学会常任委員、石川県埋蔵文化財センター評議員、日本海域水中考古学会長、ヘレニズム~イスラーム考古学研究会代表。文学博士。 [主要著書] 『元明時代窯業史研究』(吉川弘文館 1985)、『畑ノ原窯跡』(波佐見町教育委員会 1988)、『日本史小百科・陶磁』(東京堂出版 1994)、『陶磁器、海をゆく』(増進会出版社 1999)、『ペルシア湾と紅海の都市遺跡比較から見る古代海上貿易史研究』(金沢大学 2004)、『九谷A遺跡範囲確認調査報告書』(加賀市教育委員会 2005)、『タニ窯跡の研究―カンボジアにおける古窯の調査―』(連 合出版 2007)、『地域社会の文化遺産から探るイスラーム陶器の文化的変遷』(金沢大学 2008)、『シャルジャ、砂漠と海の文明交流』(シャルジャ展日本開催委員会 2010)、『中国陶磁 元青花の研究』(編著 高志書院 2015)、『中近世陶磁器の考古学 第一巻~第五巻』(編著 雄山閣 2015・2016)ほか多数。

目次

◎中近世陶磁器の考古学 第六巻◎目次
まえがき 佐々木達夫
南宋~乾隆時期汝窯瓷器の認識変遷と流伝 李喜寛 著/池世梨 訳
  はじめに―問題の提起―
1.南宋時期の汝窯瓷器の実状
2.明代の汝窯瓷器
3.清代雍正・乾隆時期汝窯瓷器の実体についての認識
4.汝窯瓷器の実体についての認識の変遷と汝窯瓷器の流伝
  おわりに―歪曲された汝窯瓷器像とその所産―
中国出土の高麗青磁 小林 仁
 ― 中国における高麗青磁の受容とその様相 ―
  はじめに
1.中国出土の高麗青磁
2.中国における高麗青磁の需要と評価
  おわりに―中国出土の高麗青磁と韓国新安沈船発見の高麗青磁―
明・清時代の景徳鎮混水技法の変化規則 陳 殿
  はじめに
1.概念
2.明・清時代の混水技法の発展変化
3.結論
  二つの珠光茶碗と善好茶碗 畑中英二
  はじめに―問題の所在―
1.珠光茶碗の実態
2.善好茶碗の実態
3.珠光茶碗と善好茶碗
  むすびにかえて― 見出され名付けられるもの ―
浪華(なにわ)と京(みやこ)の武家・公家・町人 市川 創
 ― 陶磁器の組成と特徴的な遺物から ―
  はじめになにわ
1.浪華の武家
2.浪華の町人
3.浪華の武家と町人
4.京の陶磁器
  おわりに―武家・公家・町人の物質文化―
九谷の初期色絵 藤田邦雄
  はじめに
1.分類
2.各遺跡の様相
3.色絵付け様相
  おわりに
竪野(冷水)窯跡出土の白薩摩型打ち製品 関 明恵
  はじめに
1.冷水窯跡の概要
2.型打ち製品の特徴
3.型打ち製品の性格
4.型打ち製品の年代観
  おわりに
磁器に染付けられた「文字」を書いた人 小川 望
―「 肥後/ 渡辺/ 烏犀圓」銘磁器薬盒蓋の検討から―   はじめに
1.検討資料の概要
2.熊本城本丸御殿跡出土資料と考察
3.「肥後/ 渡辺/ 烏犀圓」の文字以外の属性
4.「肥後/ 渡辺/ 烏犀圓」に見られる文字の諸様相
5.「肥後/ 渡辺/ 烏犀圓」生産における工人の異同とそのありかた
6.「肥後/ 渡辺/ 烏犀圓」の年代と工人
  おわりに
なぜ窯は開かれたのか 小松隆史
 ― 近世信濃の木曽福島窯から地方窯の成立を考える ―
  はじめに
1.福島窯の概要
2.近世信濃諸窯との比較からみる福島窯の特徴
3.福島窯が開かれた背景
  おわりに
近世における壺・甕の製作技術 田畑直彦
 ― 九州・沖縄を中心に ―
   はじめに
1.轆轤
2.成形道具
3.現在の製作技術
4.編年
5.壺・甕の変遷の背景と現在の製作技術
近代日本の陶磁輸出 鄭銀珍
 ― 朝鮮市場とアメリカ市場 ―
    はじめに
1.朝鮮向け製品
2.朝鮮市場
3.アメリカ市場
  おわりに
近世ラオス・ヴィエンチャン旧都城出土のBlue and White 清水菜穂
 ― ラーンサーン王朝下におけるヴェトナム青花・中国青花・肥前染付の搬入と流通―
  はじめに
1.王都ヴィエンチャンの歴史的背景
2.発掘調査の概要
3.出土貿易陶磁器の組成および年代的出土傾向概略
4.対象資料Blue and White の組成
5.ラーンサーン王国「繁栄の200 年」とその終焉
6.Blue and White の運ばれた道
  おわりに
海を渡った龍窯 齋藤正憲
  はじめに
1.シンカワンの陶工たち
2.海を渡った龍窯
  おわりに
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