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特集:3D技術と考古学 特設ページ

1.海外調査の事例をみてみよう!

web上で3Dモデルの公開・共有・閲覧などができる無料のウェブサービス
Sketchfabを使用。多少再現性は落ちるが、滑らかな操作ができる。
Sketchfabの操作方法は、こちら

  • ●ストゥッコ製仏像頭部

    『季刊考古学』140号
    野口淳「文化遺産の三次元記録への取り組みと課題―パキスタンの事例―」参照

    伝タキシラ・カラワン遺跡出土。典型的なガンダーラ仏。イスラマバード博物館を中心とした博物館収蔵資料の三次元記録を進めている。地震多発地帯であり、また、盗難・盗掘なども大きな問題となっているパキスタンでは、三次元記録とデジタルアーカイブの整備が期待される。

  • ●ハラッパー式土器、彩文壺

    『季刊考古学』140号
    野口淳「文化遺産の三次元記録への取り組みと課題―パキスタンの事例―」参照

    ナウシャーロ遺跡出土。コブウシの図像が描かれたインダス文明期の土器。イスラマバード博物館を中心とした博物館収蔵資料の三次元記録を進めている。

  • ●アショーカ王碑文の全景

    『季刊考古学』140号
    野口淳「文化遺産の三次元記録への取り組みと課題―パキスタンの事例―」参照

    パキスタン、ハイバル・パフトゥンフワ州マンセーラ市所在、ユネスコ世界文化遺産 暫定リスト記載。紀元前 1 世紀。3 基残る碑文のうちの 1 基。碑文の解析は下記 GIF アニメーションをご覧ください。

碑文の解析を GIF アニメーションで見てみよう。

  • ①アショーカ王碑文(第12条)

    パキスタン、ハイバル・パフトゥンフワ州マンセーラ市所在、ユネスコ世界文化遺産 暫定リスト記載。紀元前3世紀。3基残る碑文のうちの1基。表面風化が進み判読が 困難な碑文を 3D計測・画像処理することで再鮮明化することが可能になる。

    アショーカ王碑文(第12勅令)
  • ②アショーカ王碑文(第12条)

    ①と同じデータにもとづき特徴線を抽出、2値化処理すると従来の拓本と同様の画像 (e 拓本)を得ることができる。19世紀末に作成された拓本と重ね合わせるとほぼ一致するが、e 拓本は正確なスケールを有する正射投影図像として表示される点が従来の拓本とは異なる。

    アショーカ王碑文(第12勅令)
  • ③タキシラ、モーラ・モラドゥ遺跡小ストゥーパ基壇浮彫彫刻

    パキスタン、パンジャーブ州北西部所在、ユネスコ世界文化遺産構成資産。紀元2〜5世紀。大ストゥーパに併設された供献ストゥーパの基壇を装飾する彫刻群。3D モデルはオルソ画像、レリーフ画像だけでなく、各種解析により異なった特徴を可視化できる。また特徴線(谷線・尾根線)を強調し2値化した画像は、従来の線画による記録(実測図)の代替となるものだが、計測記録の所要時間と正確さにおいて格段の差がある。

    タキシラ、モーラ・モラドゥ遺跡小ストゥーパ基壇浮彫彫刻

2.3つの三次元計測データを見比べてみよう!

3次元計測データを、Sketchfab、3D PDF、ローデータ(未加工データ)で見比べてみよう。
sketchfabは、データ容量が軽くWEBで簡易に閲覧できる。多少再現性は落ちるが、滑らかな操作ができる。
3D PDFも、データ容量が軽く簡易に閲覧でき、さまざまなレンダリングモードやライティングで使用できる。ローデータより、再現性は低下する。
ローデータは、データ容量が重く、専門のソフトを必要とする。再現性は高く、高精度の観察やマッチングに使用できる。専門的に関心のある方はぜひお試しください。

  • ●縄文土器片

    縄文土器片の3Dデータ。光源方向を自由に変化させ、考古学で日常的におこなわれる、ライトの下で土器片の角度を変化させながら観察する動作をCGとして再現することができる。このように動的な観察環境を再現することで、縄文原体の種類、施文の単位、施文の順序など、いわゆる考古学的観察や判読の精度を高めることができる。

    • ①Sketchfab(見方はコチラ)

    • ②3D PDF(見方はコチラ)

      縄文土器片
    • ③ローデータ(未加工)

      ダウンロードして、Meshlab(http://www.meshlab.net)で開き、
      shift キーを押しながらドラッグすると、動画と同じように、光源位置を変更 できます。

      ローデータをダウンロードする (ローデータについては、個人での利用に限ります。3Dプリンタでの出力、その他の利用については個別に雄山閣までお問い合わせくださいますようお願いいたします。)
    • 動画を参考に3Dデータを用いた観察環境を再現してみよう。

  • ●弥生土器

    『季刊考古学』140号 太郎良真妃「ありふれた遺物の記録と応用—その実際と意義—」参照

    SfM/MVSにより記録した製作者のものとみられる指紋。上半は乾燥度がさほど高くない段階で施された横走するミガキによって消えている。このように指紋の凹凸(隆線)やミガキによる平滑な面のような微細痕跡の記録もでき,製作時の身体の使い方や動作の検討などに役立てることができる。

    • ①Sketchfab(見方はコチラ)

    • ②3D PDF(見方はコチラ)

      弥生土器
    • ③ローデータ(未加工)

      ダウンロードして、Meshlab(http://www.meshlab.net)で開き、
      shiftキーを押しながらドラッグすると、動画と同じように、光源位置を変更できます。

      ローデータをダウンロードする (ローデータについては、個人での利用に限ります。3Dプリンタでの出力、その他の利用については個別に雄山閣までお問い合わせくださいますようお願いいたします。)
    • 動画を参考に3Dデータを用いた観察環境を再現してみよう。

3.三次元計測データを動かしてみよう!

web上で3Dモデルの公開・共有・閲覧などができる無料のウェブサービス
Sketchfabを使用。多少再現性は落ちるが、滑らかな操作ができる。
Sketchfabの操作方法は、こちら

  • ●石銛(いしもり)/鋸歯(きょし)尖頭器

    『季刊考古学』140号
    口絵「縄文時代石器の三次元記録—鹿児島県三島村の調査から—」・ 「本号の表紙」参照

    鹿児島県の離島、三島村黒島で発見された縄文時代後期の大型品で、分布の最南端にあたる。石鋸(いしのこ)と組み合わせて用いる刺突漁具の先と考えられる。背景には本号の表紙を使用している。

  • ●丸ノミ形石斧

    『季刊考古学』140号 口絵「縄文時代石器の三次元記録—鹿児島県三島村の調査から—」参照

    鹿児島県の離島、三島村黒島で発見された丸ノミ形石斧。レーザースキャナで計測した。栫ノ原(かこいのはら)型と呼ばれるタイプで、縄文時代草創期に遡る可能性が高い。表面は敲打痕が明瞭で、刃部と側面の一部を磨いている。刃先は往時の鋭利さをよく残しているようである。

  • ●鷽(うそ)石像

    『季刊考古学』140号 永見秀徳「コラム:石造物の三次元記録」参照

    福岡県筑後市水田天満宮境内の鷽石像。デジタル写真から三次元モデルを作成するSfM/MVSを使用。曲線の多い複雑な形状の資料や、障害物のため正面から観察・撮影できないケースなども三次元モデル化し、図化もできる。

  • ●瓦積み井戸

    『季刊考古学』140号 口絵「中世瓦積み井戸の三次元記録」参照

    兵庫県明石市の大蔵中町遺跡で検出された、中世の瓦積み井戸5基のうちの1つ。SfM/MVSにより3Dモデルを生成した。外側からだけでなく、内部も自由にみることができるので、お試しいただきたい。

3D PDFも見てみよう!

三次元計測データをPDFに書き出したもの。
実際に動かして閲覧でき、さまざまなレンダリングモードやライティングで使用できる。元の三次元計測データより、再現性は低下する。使用方法は下記①②をご覧ください。

  • ●石箆(いしべら)

    『季刊考古学』140号 横山真・千葉史「PEAKITによる考古遺物の視覚表現」参照

    石箆(いしべら)を三次元計測し、PDFに書き出したもの。通常はこのようなレリーフ表現となる。本誌では、さらに考古遺物に最適な視覚表現を追及したPEAKITの原理と効果を紹介する。

    石箆
  • ●Skechfab でご覧いただいた
     石銛(いしもり)/鋸歯(きょし)尖頭器と丸ノミ形石斧

    石銛(いしもり) 丸ノミ形石斧

①パソコンの場合

  • PDFデータをパソコンにダウンロード。(インターネットエクスプローラ以外のWEBブラウザでは表示できないようです)
  • デスクトップなど任意の場所に保存し、Adobe Acrobat Reader で開く。
  • アクティベートが求められるので、クリックしてアクティベートを行なう。
    「3Dコンテンツが無効になっています。この文書を信頼できる場合はこの機能を有効にしてください」という警告が出たときはオプションをクリックし有効にしてください。
    セキュリティ上「今回のみこの文書を信頼する」を推奨いたします。
    →3Dモデルが操作できるようになります!
  • Adobe Acrobat Reader での3Dモデルの操作の詳細は下記をご参照ください。
    https://helpx.adobe.com/jp/acrobat/using/displaying-3d-models-pdfs.html

②モバイルの場合

  • ブラウザやAdobe Acrobat Readerでは3Dモデルは表示できないため、専用のアプリが必要になります。
  • 代表的なアプリは、「3D PDF Reader(Tech Soft 3D)」(Android版、iOS版・無料)です。検索してご活用ください。
*アプリについては、お使いの機器、OS、契約内容などで状況が異なりますので、 各々のご判断で導入されますようお願いいたします。

4.三次元計測データの研究の現場をみてみよう!

三次元計測データを、考古学研究にどう活用・応用できるだろうか。
研究者の視点を動画で示す。

  • ●弥生土器のハケメ(板ナデ痕)のマッチングと観察

    『季刊考古学』140号 太郎良真妃「ありふれた遺物の記録と応用」参照

    2個体の弥生土器の内面に残ったごく浅いハケメ(板ナデ痕)を接写し、SfM/MVSにより3Dモデルを生成した。ハケメ条線間の微細条線も表現されており、それをマッチングして個体間で形状の類似性を簡易的に確認する様子である。

  • ●二次元図を立体へ—甕棺(かめかん)墓の3DCG—

    『季刊考古学』140号 新屋敷久美子「二次元図を立体へ—蓄積された遺構記録の3DCGによる活用—」参照

    遺構の三次元計測は現場でなされる必要がある。しかし、発掘時の実測図や写真など、これまでに膨大に蓄積された遺構の二次元記録の有効活用もまた必要である。簡便な3DCGで近似的に三次元的復元をすることで、甕棺墓の構造や、複数の墓の立体的な位置関係の把握など様々な検討に役立てることができる。

  • ●大坂城石垣石切丁場跡の残石(小豆島)

    『季刊考古学』140号 川宿田好見「地域コミュニティと博物館活動と三次元記録」参照

    香川県小豆島の大坂城石垣石切丁場跡には、大坂城築城時のものとみられる花崗岩石材が存在する。デジタル写真から3Dモデルを作成するSfM/MVSを使用。3Dデータから3Dプリンタでレプリカを作成すると、石材の接合状況が確認できた。このような三次元記録や3Dレプリカの作成は、ワークショップなど地域での活動にも変化をもたらしつつある。

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