
「変体がな」が簡単に読める!!
字の書きはじめの形(点・横線・縦線・斜線・曲線)で引ける画期的な字典が〈新装版〉としてついに復刊。
古筆・茶掛の鑑賞、古文書の解読に最適!
今日でも、文学・和歌・俳句・書道の世界では、変体かな・万葉かな・草かなとして使用されています。また明治以前に書写された古文書・古文献・古書籍類は、当然のことながら、旧かな遣いで変体かな・万葉かな・草かなで書写されています。これらを研究・読解するためには専門的な知識が必要であり、適当な辞書もなく、方法もなく、長年訓練を積んだ経験者によってしか読み取る方法は、現在のところありません。そこで、従来から使用されて来たかな文字を分類して、一歩ずつ読み取る方法を考案してみました。 (「はじめに」より)

竹田悦堂(たけだ えつどう)
大正7年(1918)5月、東京に生まれる。
昭和16年(1941)8月、文部省中等教育習字科試験合格。
昭和8年(1933)以降、かな書道・古筆・古写経・古硯の研究家である相沢春洋先生に師事。
毎日書道展審査会員、かな書道作家協会副理事長、現代書道院会長、手漉和紙同好会代表理事等を歴任。
平成16年(2004)逝去。
主な著書:『かな書道の学び方』、『書道のすすめ』、『書道入門―かな基本と実用』、『かなの基本と百人一首』、『かな連綿字典』、『書の和紙譜』、『三体書道字典』、『かなの美を極める―竹田悦堂書論集』など多数。