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文化財が語る日本の歴史

文化財が語る日本の歴史

書名 : 文化財が語る日本の歴史
編著者 : 會田 康範 下山 忍 島村 圭一
価格 : 3,300 円
初版年月日 : 2022/5/31
ISBNコード : 9784639028215
在庫状況 : 在庫あり
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体裁

21cm/A5判並製・カバー/244頁

内容紹介

身近な文化財の声に声を傾けてみよう!
◎原始古代・中世・近現代と時代を通して、文化財から日本の歴史をよみとく。
◎貝塚・出土銭・茶道具・棚田・富士塚・アイヌ絵・雛人形・商店街など、埋蔵文化財・有形文化財・民俗文化財・文化的景観、そして未文化財も含め、バラエティに富む文化財を取り上げる。
◎それぞれの文化財をよみとく視点を具体的な事例をもとに示す。
現在に残る文化財が、いま歴史を語り出す。文化財から歴史を学び、楽しむヒントがつまった一冊!

國學院大學大学院客員教授・鎌倉歴史文化交流館館長 青木豊氏推薦!
人文系文化財は、過去の人々の活動と思考に関する情報を無尽に内蔵している。今後、文化財活用による教育や学びの重要性が増加する中で、本書は大いに参考となるであろう。

著者紹介

◉編者紹介◉
會田康範(あいだ・やすのり)
学習院高等科教諭/獨協大学非常勤講師ほか
1963 年埼玉県生まれ。國學院大學大学院文学研究科博士後期課程単位修得満期退学
【主な著作・論文】
『川が語る東京―人と川の環境史―』山川出版社、2001 年(共編著)
『博物館学事典』全日本博物館学会編、雄山閣、2011 年(共著)
『もういちど読む 山川日本史史料』山川出版社、2017 年(共編著)
「利用者の立場からみた歴史系博物館等への指定管理者制度導入について」『歴史学研究』第851 号、2009 年
「博物館史における三宅米吉の位置― 「博学連携」史の一側面―」『國學院雑誌』第118 巻第11 号、2017 年
「歴史系博物館と歴史教育・総合的な探究の時間の時間の親和性について― 「博学連携」と高校日本史教育の課題を中心として―」青木豊先生古稀記念発起人会編『21 世紀の博物館学・考古学』雄山閣、2021 年
◉読者へのメッセージ
見て、聞いて、触れて、空間に立って、全身で文化財に寄り添ってみましょう。知らなかっ た世界と繋がることができるかもしれません。

下山 忍(しもやま・しのぶ)
東北福祉大学教育学部教授
1956 年群馬県生まれ。学習院大学大学院人文科学研究科史学専攻修士課程
【主な著作・論文】
『学力を伸ばす日本史授業デザイン』明治図書、2011 年(共編著)
『武蔵武士を歩く』勉誠出版、2015 年(共著)
「学習指導要領の改訂~『歴史総合』の趣旨~」『歴史と地理』727 号、2019 年
「高等学校におけるカリキュラム・マネジメントの推進~埼玉県立不動岡高等学校『F プラン』の事例から~」『教職研究』2020、東北福祉大学、2021 年(共著)
「『アイヌ人物屏風』と『種痘施行図』~ 2 つのアイヌ絵の教材化をめぐって~」『東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館年報』12 号、2021 年
◉読者へのメッセージ
文化財をどう享受するかを考えるためには、教育からの働きかけが極めて重要となります。

島村圭一(しまむら・けいいち)
前埼玉県立不動岡高等学校校長/宮代町文化財保護委員会委員長
1961 年3 月生まれ。上越教育大学大学院学校教育研究科修士課程修了
【主な著作・論文】
『みて学ぶ埼玉の歴史』山川出版社、2002 年(共著)
『50 場面でわかる「中学歴史」面白エピソードワーク』明治図書出版、2011 年(共編著)
『問いでつくる歴史総合・日本史探究・世界史探究』東京法令出版、2021 年(共編著)
「上杉禅秀の乱後における室町幕府の対東国政策の特質について」『地方史研究』第249 号、1994 年
「中世の棟札にみられる近世の記憶―武蔵国埼玉郡鷲宮社の修造をめぐって―」佐藤孝之編『古文書の語る地方史』吉川弘文館、2010 年
◉読者へのメッセージ
文化財は大切にされ、愛されてこそ輝きを放ちます。

目次

はじめに―文化財が泣いています― (會田康範)
序章  歴史を語る文化財(會田康範)
Column 文化財の保存科学―燻蒸からIPM へ―(會田康範)
第1章 原始古代
埋蔵文化財 縄文時代の貝塚が現代に語りかけるものとは何か(山本哲也)
埋蔵文化財 木簡を何に使ったのか(島村圭一)
有形文化財 古代の文書や記録で何を伝えようとしたのか(島村圭一)
Column 鉈彫の仏像―神仏習合のかたち―(下山 忍)
第2章 中世
埋蔵文化財 なぜ中国の貨幣を埋納したのか(島村圭一)
有形文化財 板碑を造立した人々の思いは何か(下山 忍)
有形文化財 社寺参詣曼荼羅に何を願ったのか(松井吉昭)
民俗文化財 人びとはどのような祈りや願いをこめて祭礼や年中行事を行ったのか(竹田和夫)
Column 復活した神楽―無形文化財継承への努力―(島村圭一)
第3章 近世
有形文化財 茶道具は政治・文化・外交をどうつないだか(會田康範)
文化的景観 人びとは棚田をどのように開発し、維持してきたのか(竹田和夫)
民俗文化財 富士塚にどのような思いを寄せたのか(會田康範)
有形文化財 江戸幕府はなぜアイヌに種痘をしたのか(下山 忍)
Column 博物画と自然科学―近世の本草学の発達―(會田康範)
第4章 近現代
有形文化財 雛人形にどのような思いを託したのか(柳澤恵理子)
未文化財 高度成長で国土はどう変わったか(浅川俊夫)
未文化財 どのように商店街は変化してきたのか(山下春菜)
未文化財 学校資料は地域・教育・学校をどう語るのか(會田康範)
Column 戦争碑から考える―モニュメントの史料化―(下山 忍)
Column 近代の別荘・別邸―文化と政治が交差する異空間―(會田康範)
Column 子どもたちに親しまれる文化財―登録有形文化財となったすべり台―(島村圭一)
終章  歴史教育で「文化財」はどう扱われてきたのか(下山 忍)
おわりに(會田康範・下山 忍・島村圭一)

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