
この一冊!! 浮世絵百科
日本美術史にとどまらず世界美術史上における浮世絵の位置を明らかにするとともに、その歴史・分類・製作技法をわかりやすく詳述。
ハンディ版でありながら江戸期の作家・作品だけでなく明治期の銅版画・石版画までを展望した視野の広さと、著者の丹念な精査研究成果が反映された解説によって、初版時から評価の高い浮世絵入門の歴史的名著が手軽な〈新編〉となってついに復刊。
特に充実した〈絵師略伝〉と〈版元一覧〉は圧巻の内容!!

吉田 漱(よしだ すすぐ)
大正11年(1922)3月、東京生まれ。
東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業。
同大学講師や横浜国立大学講師、岡山大学教育学部教授、多摩美術大学講師などを歴任。
浮世絵研究の著書だけでなく、歌人としての著書も多数ある。
1992年 日本浮世絵協会「第11回内山賞」受賞
1995年 第31回短歌研究賞受賞
1998年 第9回斎藤茂吉短歌文学賞受賞
平成13年(2001)8月逝去。
主な著書(浮世絵関係)
『清親 開化期の絵師』(1964年)
『清親』(日本浮世絵協会編・1968年)
『浮世絵大系 清親・芳年・国周・三代広重ほか』(共著・1974年)
『浮世絵大系 歌川広重「東海道五拾三次」』(共著・1975年)
『小林清親 最後の浮世絵師』(1977年)
『浮世絵の見方辞典』(1987年)
『東海道五拾三次:保永堂版』(1994年)ほか多数。

【浮世絵の歴史と概観】
浮世絵の発生とその世界/浮世絵発展の諸段階/銅版画小史/石版画小史
【浮世絵の展開】
浮世絵の形態とその発展/浮世絵の世界とその内容
【浮世絵の価値】
日本美術史における位置/世界美術史における位置/世界版画史における位置/文化的価値
【浮世絵の製作と技法】
浮世絵の版行/浮世絵の形状・寸法/浮世絵の技法
【浮世絵便覧】
主要絵師略伝/絵師の系譜/主要版元一覧/用語解説
【付録】浮世絵鑑賞と収集の実際
鑑賞の対象/収集/鑑定
浮世絵・銅版画・石版画略年表