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【10/25発売予定】中近世陶磁器の考古学 第18巻

【10/25発売予定】中近世陶磁器の考古学 第18巻

書名 : 【10/25発売予定】中近世陶磁器の考古学 第18巻
編著者 : 佐々木 達夫
価格 : 7,480 円
初版年月日 : 2024/10/25
ISBNコード : 9784639030089
シリーズ名 : 中近世陶磁器の考古学
在庫状況 : ご予約受付中
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体裁

22cm/A5判上製・カバー/336頁

内容紹介

遺跡から出土する陶磁器は、歴史資料「考古学陶磁器」として、遺跡との関係で地域・時代・階層の情報をその身にまとう。
本書はそれら資料に基づいた多様な研究法と新鮮な論点から語られる 生活文化史のシリーズ第18巻である。
遺跡から出土する陶磁器には多様な研究の課題と方法があり、新鮮な論点や深く掘り下げた資料を用いて執筆した論文が本巻にも集まった。
◉鶴巻論文は越後の河川交通や領主、地頭を介した中世陶器の生産や年代、流通を論じる。◉西住・中山論文は肥後菊池氏の河川と有明海利用の中継貿易、中国陶磁器の優品の意味を論じる。◉遠藤論文は朝倉市黒川院出土品で喫茶文化復元法を論じる。◉森村論文は陶邑から神出魚住と珠洲を加えた中世八古窯の成立を論じる。◉李論文は康津窯の素焼専用饅頭窯から、高麗青瓷窯と汝窯、南宋官窯技術の交流を論じる。◉尾野・平尾論文は桃山陶器の瀬戸・美濃と唐津の双方向技術交流を論じる。◉大橋論文は赤絵町出土品とアウグスト強王旧蔵の類似品比較から特徴や産地、時期を論じる。◉扇浦論文は近世土蔵保管饗応食器箱書から当時の名称と用途を示し、使用分類を提案する。◉西田論文は新発田市の近代窯業と出土品を論じる。◉関口論文は『天工開物』の「済水転泑」に見える窯頂部から加水燻焼する還元化技術を論じる。◉陳論文は『天工開物』、『景徳鎮陶録』など古書再版で原図と違う版画の修正を論じる。(「まえがき」より)

著者紹介

佐々木達夫(ささき たつお)
1945年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科考古学専門課程博士課程単位取得退学。金沢大学教授、同学評議員・埋蔵文化財調査センター長を経て、現在、金沢大学名誉教授、古代学協会理事、日本考古学会評議員。文学博士。
[主要著書]
『元明時代窯業史研究』(吉川弘文館 1985)、『畑ノ原窯跡』(波佐見町教育委員会 1988)、『日本史小百科・陶磁』(東京堂出版 1994)、『陶磁器、海をゆく』(増進会出版社 1999)、『ペルシア湾と紅海の都市遺跡比較から見る古代海上貿易史研究』(金沢大学 2004)、『九谷A遺跡範囲確認調査報告書』(加賀市教育委員会 2005)、『タニ窯跡の研究―カンボジアにおける古窯の調査―』(連合出版 2007)、『地域社会の文化遺産から探るイスラーム陶器の文化的変遷』(金沢大学 2008)、『シャルジャ、砂漠と海の文明交流』(シャルジャ展日本開催委員会 2010)、『中国陶磁元青花の研究』(編著高志書院 2015)、『中近 世陶磁器の考古学 第一巻~第十七巻』(編著雄山閣2015 ~ 2023)ほか多数。

目次

まえがき(佐々木達夫)
越後国白河荘周辺における中世陶器の生産と流通(鶴巻康志)
中世武士団菊池氏の本拠地における陶磁器(西住欣一郎・中山 圭)
考古学から喫茶文化を解明するために―福岡県朝倉市黒川院関連遺跡群を例に―(遠藤啓介)
「日本最初の陶器」陶邑窯須恵器から「中世八古窯」への 仮説(森村健一)
12~13世紀韓中陶瓷交流の一断面―康津沙堂里窯址新発見饅頭窯の検討を中心に―(李 喜寬)
「桃山陶器」生産技術交流論(尾野善裕・平尾政幸)
有田町赤絵町遺跡出土品とドイツ・アウグスト強王コレクションの比較研究成果(大橋康二)
近世陶磁の名称―土蔵に保管されたハレの食器―(扇浦正義)
新発田市上三光地域の近代窯業(西田泰民)
『天工開物』に見える《済水転泑》考(関口広次)
明清古陶磁器版画画像の校勘(陳 殿)

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